「神社検定に興味を持った」
「神社検定を受けるメリットは?」
「どんな勉強をすれば良いの?」
そんな方向けに、メリットと勉強法をお伝えします。
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神社検定とは?
『神社検定(=神道文化検定)』は 主催/公益財団法人日本文化興隆財団、監修/神社本庁 の、神社や日本文化について深く知りたい人の為の検定試験です。
神社の由来や参拝方法など、神社・神道についての知識を学びながら「日本のこころ」を再発見してほしい、そんな思いから始まったそうです。
最近の御朱印ブームなどで神社に対する関心も高まり、長らく低迷していた参拝者も近年は増加傾向にあるとの事。
ただの表面的なブームで終わってしまうのはもったいない!神社検定は神社や神道についてだけでなく『古事記』『日本書紀』などをじっくり学べる絶好の機会でもあります。
神道の歩みは、日本文化の歴史そのもの。
日本という国の土台部分でありながら、現代の私たちはあまりにも神道や神社の事を知らないのではないでしょうか?
神社検定を通して日本文化を知るとこで、皆さんの周りの「日本のこころ」を再発見しませんか?
合格特典
●合格者全員 / 絵馬型認定証(ヒノキ製)・成績表 名前・合格認定番号入り
●希望者のみ ※別途料金 / 認定カード・認定証・認定ホルダー・認定バッヂ・オリジナル御朱印帳 など
●合格者優待企画 / 神社巡りツアー など
●希望者有料 / 神宮で毎年10月15日に斎行される「初穂曳(はつほびき)」への参加(合格者限定で100名)
壱級合格者は「神嘗祭由貴夕大御饌」(外宮)の奉拝も出来る(先着20名)
●壱級合格者のみ / 季刊誌『皇室』無料購読 2季分(2冊)

著者の体験談
知識ゼロから参級受検/ 日本について何も知らなかった事に愕然とする
著者も参級からスタートし、コツコツと数年かけて勉強。
令和3年06月27日(日)実施の「第9回 神社検定(神道文化検定)」で壱級に合格する事が出来ました。
なんとなく興味を持って勉強を始めた当時、恥ずかしながら神社・神道について何も知りませんでした。
神社・神道というか、私は日本人なのに日本の文化について全く知らなかった事を痛感した参級受験でした。
この頃から、日本の文化や古典に興味を持つようになりました。
弐級受験 / 日本史の復習だった
弐級のテキストを開いた時に感じた事。
「あ、これ日本史だ」
弐級は神道・神社視点の日本史でした。
考えれば当たり前で、神道の歴史は大和朝廷(=天皇)の歴史でもあるわけです。
ということは日本史で私達が習う出来事というのは神道と密接に関わっているものばかりなので、神道や神社を知る言うことはイコール日本史の復習になるんですね。
むしろ、学校で漠然と覚える歴史の授業よりも、神道(と仏教)の視点から見る日本史の方が、物事の流れがわかりやすくて理解しやすい事を実感しました。
古代の人々が、生き生きし(過ぎ)ています。
壱級合格 / 激ムズ...やっとスタート地点に立つ
そして先日、オンライン受験で壱級を受験。
難しかったっっっっ!!!
もう、ちょっとした辞典のようなテキストをちゃんと把握していないと答えられないような問題ばかり...。
途中で「落ちたかも...(汗)」と思いながら問題解いてました。
結果はお陰様で合格ではありましたが、通知を頂いた時に痛感したことは
やっと、スタート地点に立った気がする...
でした。
日本の歴史・文化...本当に奥深いです。
覚えるのが大変だった「辞典のようなテキスト」も沢山の項目がありましたが、どの項でも伝わって来るのは
(色々な事があったし、ああいう説とかこういう説とか全部言いたいんだけど、全部話すとそれだけで一つ検定が出来そうなボリュームになっちゃうから、言いたい気持ちをメチャクチャ我慢して口を抑えつつ)数ページにまとめました。(^_^)ノ★
と言う、本当にポイント部分しか話してないんだろうなと察してしまう内容の濃さでした。
まだ、私は手がかりを得ただけで、ここからが日本を知るスタート地点なんだと感じました。
日本中を巡って、実際に見てみたくなる
神社検定で得た知識をどの様に活用するか、人それぞれ多様な答えがあるかと思いますが、私の場合は旅をしたくなりました。
今までも旅行はしていましたが、神道や神社・神様・歴史...もっと知っている状態で巡っていたら、もっと楽しかったハズ...
実際、今まで(神社検定受験前)の旅行中の写真を見ると、そういう惜しい事をしているのがチラホラ見受けられるので悔しい...
テキストで学んだ事や神社・お祭りを実際に見て周りたい。
どんな歴史を歩んで来たのか、それを踏まえて今の姿を見たいと強く思うようになったのは、神社検定を経ての大きな変化でした。
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神社検定の受検資格 / 受験料 / 難易度
受検資格
神社検定は特に年齢などの制限はなく、だれでも気軽に受験可能です。
ただし、昨今の事情的に今後もオンラインでの受験となる可能性も高いので、受検可能なインターネット環境が必要となります。
他の規約は次の通り
●参級・弐級は併願可能。
●壱級は弐級合格者のみ受検可能。(申込時に弐級の合格認定番号が必要)
●過去に合格していても、無制限で受検可能。
※壱級は弐級の合格が必要。壱級のみの受験・他の級と併願は不可。
受検料
初級 3,000円(税込)
参級(3級) 5,000円(税込)
弐級(2級) 6,100円(税込)
壱級(1級) 7,200円(税込)
参級・弐級併願割引 10,000円(税込)
※初級との併願割引なし。
参級・弐級の併願受験以外にも 早期申込割引・リピーター割引・再挑戦割引があるようです。
Web申し込みのみ対象の割引もあるので注意しましょう。
割引を上手に活用して、お得に受検出来ると良いですね。
出題形式と合格ライン
壱級・弐級・参級 マークシート4択・50問中35問以上の正解。
初級 マークシート3択・ 50問中35問以上の正解。
各級とも公式テキストから100%の出題。
ただし参級は70点以上が全体の70%未満の場合は、参級受検者の上位70%を合格認定とするそうです。
出題テキスト(第9回の場合)
初級
『日本書紀』編纂1300年 神話を知ろう!
『マンガならわかる!『日本書紀』』<はじめ~第10章>までから100%出題
参級
神社の基礎と日本書紀
『神社のいろは』 約70%
『神話のおへそ『日本書紀』編』 約30%
弐級
神社の歴史と神話
『神社のいろは続』 約60%
『神話のおへそ』 約30%
季刊誌『皇室』83号~86号 約10%
壱級
指定テキストから総合的に出題
『神社のいろは要語集 宗教編』 約50%
『神話のおへそ『日本書紀』編』 約30%
『神社のいろは特別編 伊勢神宮と、遷宮の「かたち」』 約10%
季刊誌『皇室』83号~86号 約10%
今回(第9回)から「初級」が登場、出題もマンガからなので気軽に挑戦出来るのが良いですね。
級が上がる毎に、出題テキストも増えます。
個人的には参級は3週間みっちりやれば、合格出来るかと思いますが、弐級は1ヶ月位の勉強時間を設けた方が安心かと思います。
壱級は私の場合、本腰を入れて覚えた期間は1ヶ月半位でしたが、正直ギリギリだったと思っています。
学習期間としては2ヶ月〜2ヶ月半位持っておいた方が、余裕が出来て安心かと思います。
オンライン受検で難易度が跳ね上がった?
壱級は難しいと思ってましたが、今回のオンライン受検はそれにしても難しかった印象です。受験直後のSNSを見ていても、そんな声が結構ありました。(仲間仲間♪)
出題側もテキストを見ながらの受検を見越してか、2ひねりも3ひねりもしないと解けないような問題を出してきた感じがあります。それか、マニアックなところにピンポイント過ぎたり 笑。
解きながらの印象は
テキストを見ながら解こうと思っても無理
でした 笑。
テキストを見るにしても、一旦全ての内容を把握していないと、どこにそれが書いてあるのかがわからない問題の出し方なので、それをあわあわ探しているうちに時間が過ぎ...というような問題ばかりでしたね。
ので、受験時のカンニングをあてにするのはオススメではありません。キチンと覚えましょう 笑。
神社検定を受験するメリット・デメリット
メリット
日本文化に詳しくなれる
まずはこれ。
神社検定自体が神社や日本文化について深く知って欲しいという願いの元発足した検定なので、日本の文化や歴史を総合的に学ぶ事が出来ます。
神社だけではなく、七五三・節分・神前結婚式・地鎮祭などの行事についても詳しくなれるので、表面的・形式的にしか行わなかった行事に積極的に参加出来るようになりますし、知識が実際に役に立つ事も多いでしょう。
観光業界への就職・転職時にアピール出来る
神社検定は民間資格ですが、昨今の神社ブームで神社についての知識の需要も高くなっています。
観光業界も神社ブームに因んだ企画を多く立ち上げているので就職・転職時にアピール出来るでしょう。
神社巡りで役立つ・より楽しくなる
参拝方法から、鳥居・社殿・お祀りされている神様...神社についてあらゆる知識を学べます。
実際に神社に参拝する際、今まで気付かなかったようなところにも注目出来る様になるので、神社巡りがより楽しくなるでしょうし、神社だけに留まらず所縁の地を巡ったりと世界を広げる助けになるでしょう。
デメリット
デメリットは何か...を考えても、実際不都合となる要素が思いつかない、楽しい検定ではないでしょうか?
あえていうなら文化や歴史に興味がない人、物質的な利益を優先させたい人には、あまり向かないかもしれません。
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知識ゼロからでも大丈夫!オススメな勉強法
1発合格を目指したい!という方も多いと思いますが、私は神社検定などの民間資格に関してはあまり「効率的」な勉強は必要ないのでは?と思っています。
このような検定は合格後も含め「楽しむ」為のもの。
知識を得た事でその人の心が豊かになれば良いのであって、効率的に競争に勝つ事が目的ではないからです。
なので、この記事では受験後に全部忘れてしまうような勉強の仕方ではなく、多少非効率でも受験後も長く知識を活かせるような勉強の仕方を提案したいと思います。
神社検定はテキスト・問題集も充実しており、独学で十分勉強出来るのでジックリ学んで着実に合格を目指してください。
1. テキストの流し読み
ひとまず、大まかに内容を流し読みしましょう。
この時点では、細かい内容を覚える必要はなく大体の流れだけわかればOKです。
2〜3割位覚えられたら十分です。
2. 過去問を解いてみる
これもザックリで良いです。全問不正解でも構いません。
どんな感じで出題されるかなどを体験するだけでOKです。
3. まとまった範囲・章を3回読み、太字を覚える
では、じっくりと各章を読み込んで行きましょう。
内容がある程度まとまった範囲や章を、最低でも3回読み込みます。
その際、太字を中心にどういう意味かも合わせて覚えましょう。
4. 3で読んだ内容を紙に書き出す
書くという作業は、覚えるのを大いに助けてくれます。
3で読み込んだ内容を紙に書き出してみましょう。キレイに書く必要はなし。
落書き帳・チラシの裏などで十分です。
書き出す時に重要なのは、その章で学んだ事の時系列・その章で出てくる人物や神様のグループ構成・複数の種類があるものは種類別の名称と特徴と関連人物です。
これが整理されると、随分覚えるのが楽になります。
また、古事記や日本書紀の各エピソードの舞台・各神社の総本山の場所を地図上の位置で把握していると、関連している事が多いので覚えやすいですし、神社巡りや旅行の時に便利です。
5. 出題範囲全てでこれを3回繰り返す。
読み込む⇆ノートに書き出すを繰り返すと、かなり理解が深くなります。
最低3回は繰り返しましょう。
6. 過去問を解く
ここで本腰を入れて、過去問を解いてみましょう。
間違えたところはテキストに戻ってもう一度読み込みし直し。
これで8-9割位は正解になるはずです。
7. 時事問題をチェックする
試験日前後で神社・皇室関係で起こった出来事に関連した問題が出題されるので(式年遷宮など)関連しそうな項目や用語は、念入りに抑えておきましょう。
おまけ DVD事前対策講座 / 各級ごとの教養講座
1〜7の勉強法で充分合格は狙えるかとは思いますが、各級毎に読み方のポイントなどを解説した「DVD事前対策講座」というのもあります。(公式サイトのみ取扱)
普段馴染みのない用語も沢山あるので、理解を深めるために活用するのも良いかもしれません。
また、各級ごとに合わせた教養講座も行っています。(勉強会・神社ツアー・体験ツアーなど)
実際に体験したいという人にはオススメの講座ばかりなので、公式サイトをチェックしてみてくださいね。
まとめ
神社検定で学べる事は、日本人として知っておきたい事ばかりです。
この記事が知っているようで、知らなかった身近な「日本」を再発見するきっかけになれば幸いです。