記紀神話

【ざっくり記紀神話】8.天津罪-天岩屋戸-須佐之男命の追放

更新日:

※あらすじは、『古事記』版を元としています。

スポンサードサーチ

【あらすじ/要約】

天津罪

●「私の心が清明だから、手弱女(かよわい女神)を得ることが出来たのだ。私の勝ちだ」と言って、高天原で、勝ちに任せて悪戯をくりかえした。

●須佐之男命が犯した罪は「天津罪」として「大祓詞」(罪穢れを祓うために唱えられる祝詞)に整理されている。

    ・畔放(あはなち) 畔を壊す事
    ・溝埋(みぞうめ) 田に水を引くための溝を埋める事
    ・樋放(ひはなち) 田に水を引く為の樋を壊す事
    ・頻播(しきまき) 他人が蒔いた種の上に重ねて種を蒔く事
    ・串刺(くしさし) 他人の田に串をさし占有を主張する事
    ・生剥(いきはぎ) 馬の皮を生きながら剥ぐ事
    ・逆剥(さかはぎ) 馬の皮を尻の方から剥ぐ事
    ・糞戸(くそへ)  祭場などの神聖な場所を糞などで汚す事

●須佐之男命がどんなに悪戯を繰り返していても、天照大御神は「汚物は酔って吐いたものだ、溝を埋めたのは土地が惜しいと思ったからだ」と庇い続けた。

●しかし、天照大御神が服屋で神に奉げる衣を服織女に織らせていた時、建速須佐之男命が服屋の屋根に穴を開けて、逆剥の天馬を投げ込んだため、驚いた1人の服織女は梭(ひ)が陰部に刺さって死んでしまった。

天岩屋戸=天岩戸

●服織女の非業の死を目の当たりにした天照大御神は、見畏みて、とうとう天岩屋戸に引き篭ってしまう。すると高天原も葦原中国も闇となり、様々な禍(まが)が発生した。

●八百万の神々が天の安河の川原(天安河川原)に集まり、打開策を相談し、思金神の案(以下の儀式)を行なった。

思金神の考えた打開策

・常世の長鳴鳥を集めて、夜明けの鶏鳴を告げさせる
伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)
    ⇨八尺鏡(やたのかがみ)を作らせる ※三種の神器
玉祖命(たまのやのみこと)
    ⇨八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作らせる ※三種の神器
天児屋命(あめのこやねのみこと)と布刀玉命(ふとたまのみこと)
    ⇨太占(占い)で神意をおしはからせる。

 ・布刀玉命 ⇨ 真榊の枝に「太御幣(ふとみてぐら)」を持ち、天岩屋戸の前に掲げる
       ※太御幣には八尺瓊勾玉・八尺鏡・和幣が取り付けられている
 ・天児屋命 ⇨ 祝詞を唱える
 ・天手力男神 ⇨ 天岩屋戸の脇に隠れる

 ・天宇受売命(あめのうずめのみこと)が天岩屋戸の前で神憑りして半裸の状態で舞い踊る

●天宇受賣命が踊ると、高天原が鳴り轟くように八百万の神が一斉に笑った。

●これを聞いた天照大御神は訝しんで天岩屋戸の扉を少し開け、「自分が岩戸に篭って闇になっているのに、なぜ、天宇受賣命は楽しそうに舞い、八百万の神は笑っているのか」と問うた。
天宇受売命が「貴方様より貴い神が表れたので、喜んでいるのです」というと、天児屋命と布刀玉命が天照大御神に鏡を差し出した。鏡に写る自分の姿をその貴い神だと思った天照大御神が、その姿をもっとよくみようと岩戸をさらに開けると、隠れていた天手力男神がその手を取って岩戸の外へ引きずり出した。

●すぐに布刀玉命が尻くめ縄(注連縄)を岩戸の入口に張り、「もうこれより中に入らないで下さい」といった。

    ・天宇受売命 ⇨ 「貴方様より貴い神が表れた」と入り口に誘う
    ・天児屋命と布刀玉命 ⇨ 八尺鏡を天照大御神に差し出す
    ・天手力男神 ⇨ 天照大御神の手を引いて外に連れ出す
    ・布刀玉命 ⇨ 天岩屋戸に注連縄を張りめぐらせ、入れないようにする

●こうして天照大御神が岩戸の外に出てくると、高天原も葦原中国も明るくなり秩序が回復した。

須佐之男命の追放

●八百万の神は相談し、須佐之男命に罪を償うための多くの品物を科し、髭と手足の爪を切って高天原から追放した。

【キーワード】

・天津罪
・天岩屋戸=天岩戸
・天安河川原
・思金神
・伊斯許理度売命
・八尺鏡  ※三種の神器
・玉祖命
・八尺瓊勾玉=八尺の勾玉  ※三種の神器
・天児屋命
・布刀玉命
・太占
・真榊
・太御幣
・天手力男神
・天宇受売命

-記紀神話

Copyright© 浮世探訪記 , 2021 All Rights Reserved.