※あらすじは、『古事記』版を元としています。
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CONTENTS
【あらすじ/要約】
禊祓
●伊邪那岐命は黄泉の穢れから身を清めるために、竺紫(つくし)の日向(ひむか)の橘の小門(おど)の阿波岐原(あわきはら)で禊を行った。
脱ぎ捨てた衣類から生まれた神
●身に付けていた物を脱ぎ捨てると、十二神が生まれた。
杖 ・衝立船戸神(つきたつふなとのかみ)
帯 ・道之長乳歯神(みちのながちはのかみ)
袋 ・時量師神(ときはかしのかみ)
衣 ・和豆良比能宇斯能神(わずらひのうしのかみ) 煩いの主の神
袴 ・道俣神(ちまたのかみ)
冠 ・飽咋之宇斯能神(あきぐひのうしのかみ)
左の手纏 ・奥疎神(おきざかるのかみ)
左の手纏 ・奥津那芸佐毘古神(おくつなぎさびこのかみ)
左の手纏 ・奥津甲斐弁羅神(おきつかいべらのかみ)
右の手纏 ・辺疎神(へざかるのかみ)
右の手纏 ・辺津那芸佐毘古神(へつなぎさびこのかみ)
右の手纏 ・辺津甲斐弁羅神(へつかひべらのかみ)
災いの神
●「上の瀬は流れが速い。下の瀬は流れがゆるい」といって、最初に中の瀬に潜って身を清めたとき、二神が生まれた。この二神は黄泉の国の汚垢から生まれた神である。
・八十禍津日神(やそまがつひのかみ) 災いをもたらす神
・大禍津日神(おほまがつひのかみ) 災いをもたらす神
災いを正す/打ち勝つ神
●次に、その禍(まが/わざわい)を元に戻そうとする三神が生まれた。
・神直毘神(かむなおびのかみ) 災いを正す/打ち勝つ神
・大直毘神(おほなおびのかみ) 災いを正す/打ち勝つ神
・伊豆能売神(いのずめのかみ) 災いを正す/打ち勝つ神
綿津見神三神と住吉三神
●水に漕ぐときに綿津見神と筒之男神がそれぞれ三柱生まれた。
水の底
・底津綿津見神(そこつわたつみのかみ) 海の神/安曇氏が祀る神
・底筒之男神(そこつつのをのかみ) 海上交通の神/住吉大社に祀られる神
水の中程
・中津綿津見神(なかつわたつみのかみ) 海の神/安曇氏が祀る神
・中筒之男神(なかつつのをのかみ) 海上交通の神/住吉大社に祀られる神
水の表面
・上津綿津見神(うはつわたつみのかみ) 海の神/安曇氏が祀る神
・上筒之男神(うはつつのをのかみ) 海上交通の神/住吉大社に祀られる神
底津綿津見神・中津綿津見神・上津綿津見神は、これら三神の子の宇都志日金析命(うつしひかなさくのみこと)の子孫である安曇氏らに信仰されている。
底筒之男神・中筒之男神・上筒之男神は墨江(住吉大社)の三柱の大神(住吉三神)である。
三貴子(三貴神)の誕生
●最後に三柱の貴い神が生まれた(三貴子/三貴神)
左の目 ・天照大御神(あまてらすおおみかみ) 高天原を治める神
右の目 ・月読命(つくよみのみこと) 夜の世界を治める神/夜の食国(おすくに)
鼻 ・建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと) 海原を治める神
【キーワード】
・竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原
・禊祓
・綿津見三神
・安曇氏
・住吉三神
・三貴子=三貴神