記紀神話

【ざっくり記紀神話】5. 伊邪那岐命と伊邪那美命 -黄泉の国

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※あらすじは、『古事記』版を元としています。

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【あらすじ/要約】

黄泉の国

●伊邪那岐命は伊邪那美命をに会う為、黄泉の国へ赴いた。
●黄泉の入り口で伊邪那美命に「あなたと協力して作った国土はまだ完成していない。帰りましょう」と言ったが、伊邪那美命は「悔しいです。黄泉戸喫(よもつへぐい/黄泉の国の食べ物)を食べてしまったので、戻る事は出来ません。ですが黄泉神と相談するので、その間私の姿は見ないで下さい」と言った。

「見るな」のタブーを破った伊邪那岐命

●伊邪那岐命は、伊邪那美命がなかなか戻ってこないため、髪に挿した櫛の端の歯を折って、火をともして中をのぞき込んだ。
 すると伊邪那美命は、体は腐って蛆がたかり横たわっており、身体中に蛇の姿をした八柱の雷神(八雷神)がまとわりついていた。

 八雷神の名前

  頭  ・大雷(おほいかづち)
  胸  ・火雷(ほのいかづち)
  腹  ・黒雷(くろいかづち)
  陰部 ・折雷(さくいかづち)
  左手 ・若雷(わかいかづち)
  右手 ・土雷(つちいかづち)
  左足 ・鳴雷(なるいかづち)
  右足 ・伏雷(ふすいかづち)

●恐ろしくなった伊邪那岐命は逃げようとしたが、伊邪那美命は自分の変わり果てた姿を見られたことを恥じて怒り、黄泉醜女(よもつしこめ)に伊邪那岐命を追わせた。
●伊邪那岐命は逃げながら髪飾りの蔓草を投げ捨てた。すると葡萄の実がなり、黄泉醜女がそれを食べている間に逃げたが、まだ追ってくるので次に櫛を投げつけた。すると竹の子が生えたので醜女がこれを食べている間に逃げた。
●伊邪那美命はさらに、八雷神に沢山の黄泉の兵を副えて伊邪那岐命を追わせた。

黄泉比良坂

●伊邪那岐命は十拳剣で振り払いながら逃げ、とうとう境である黄泉比良坂(よもつひらさか)までやって来た。坂本に生えていたの実を三つ投げたところ、追ってきた黄泉の国の兵たちは逃げ帰っていった。

桃=意富加牟豆美命

●ここで伊邪那岐命は、桃に「私を助けたように、人々が困っているときに助けなさい」と言って、意富加牟豆美命(おほかむずみのみこと)と名を与えた。

離縁の誓い

●最後に、伊邪那美命本人が追いかけてきたので、伊邪那岐命は千人がかりで引くような大岩で黄泉比良坂をふさぎ、岩を隔てて絶縁を伝えた。
●このとき伊邪那美命は、「私はこれから毎日、あなたの国の人草(国民)を一日に千人ずつ殺そう」と言い、これに対し伊邪那岐命は、「それなら私は一日に千五百の産屋を建てよう」と言った。これで人口の増加・国土の繁栄が保証された

伊邪那美命=黄泉津大神=道敷大神

●このときから、伊邪那美命を黄泉津大神(よもつおおかみ)、また坂道を追いついたから道敷大神(ちしきのおおかみ)とも呼ぶようになった。

大岩=道返之大神=黄泉戸大神

●また、黄泉比良坂をふさいだ大岩を道返之大神(ちかへしのおほかみ)・黄泉戸大神(よみとのおほかみ)ともいう。

黄泉比良坂の場所

●なお、古事記では、黄泉比良坂は出雲国の伊賦夜坂としている。

【キーワード】

・黄泉の国
・黄泉竈食ひ/黄泉戸喫(よもつへぐい)
・黄泉醜女
・黄泉比良坂
・人草
・産屋

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