記紀神話

【ざっくり記紀神話】23.日向三代 -鵜葦草葦不合命

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※あらすじは、『古事記』版を元としています。

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【あらすじ/要約】

鵜葦草葦不合命の誕生

豊玉毘売の出産

●しばらくすると、豊玉毘売命火遠理命(=山幸彦)のいる葦原中国にやって来るとこの様に言った。
●「私はあなたの子を身籠っており、もうすぐ産まれようとしています。天津神の御子は海原で住むべきではないと思い、こうして参りました」

●そう言うと、早速海辺の渚に鵜の羽で屋根に葺いた産屋を造り始めたが、産屋が出来あがる前に産まれそうになってしまったので、豊玉毘売はそのまま産屋に入ってしまった。
●その際、豊玉毘売は火遠理命に向かって「すべての国の人は、出産のときに本国の元の姿形になって子を産みます。私もそのように本来の姿で産みますので、どうか私をご覧にならないで下さい」と言った。

●火遠理命はその言葉をおかしく思い、豊玉毘売の出産している姿を覗いてしまった。

海に帰ってしまった豊玉毘売

●豊玉毘売は大きな鮫になり、のたうち回っていた。
●それをみた火遠理命は驚き、恐れをなして逃げだすと、姿を見られた事に気付いた豊玉毘売は大変恥かしく思い、産んだ御子をその場に置くと「出来ることなら海と陸とを行き来しようと思っていましたが、私の本当の姿を見られてしまっては、恥ずかしくて、もうここにはいられません」と言うや、海坂(海神と葦原中国との境界)を塞いで海神の国へ帰ってしまった。

鵜葺草葺不合命

●御子の名は天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命(あまつひこひこなぎさたけうかやふきあはせすのみこと)=鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)という。
●名前の由来は、産屋に鵜の羽を葺き終える前に産まれたた事に因んでいる。

その後の豊玉毘売と火遠理命の歌での交流

●豊玉毘売は自分を覗いた火遠理命を恨みつつも、恋しい気持ちも抑え難かった。
●そこで、鵜葺草葺不合命を養育する名目で、妹の玉依毘売に歌を託し地上に送った。その歌は以下の内容である。

赤玉は 緒さへ光れど 白玉の 君が装し 貴くありけり
(赤玉はそれを貫く緒までも光り輝いていますが、白玉のようなあなたの姿は、それにも貴いものでありました)

●それに火遠理命も答えて歌った。

沖つ鳥 鴨著く島に 我が率寝し 妹は忘れじ 世のことごとに 
(渡り鳥である鴨が寄り付く島で、共寝した妻のことは生涯忘れない)

●日子穂穂手見命(=火遠理命)は高千穂の宮に580年座し、その御陵(墓)は高千穂の山の西にある。

玉依毘売が産んだ四柱の神

●鵜葺草葺不合命は叔母の玉依毘売を娶って四柱の神が産まれた。
●最初に生んだ御子は、五瀬命(いつせのみこと)、次の御子は、稲氷命(いなひのみこと)、その次が御毛沼命(みけぬのみこと)、若御毛沼命(わかみけぬのみこと)または豊御毛沼命(とよみけぬのみこと)または神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこ)という。
●御毛沼命は海を渡り常世国に渡り、稲氷命は母の国である海原へ入った。

 ・五瀬命
 ・稲氷命 → 海原
 ・御毛沼命 → 常世国
 ・若御毛沼命=豊御毛沼命=神倭伊波礼毘古命

『古事記」上巻  完

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・火遠理命=山幸彦
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・天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命=鵜葺草葺不合命
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・五瀬命
・稲氷命
・御毛沼命
・若御毛沼命=豊御毛沼命=神倭伊波礼毘古命  ※神武天皇
・常世国
・日向三代

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