※あらすじは、『古事記』版を元としています。
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【あらすじ/要約】
淤能碁呂(おのごろ)島
●高天原の神々は伊邪那岐命・伊邪那美命に、「この漂える国を修め理り固め成せ(完成させなさい)」命じ、天沼矛を授けた。
二神は、天の浮橋から海に天沼矛を下ろし海水をコロコロと掻き回した。矛を上げると海水が滴り落ち、潮が積もると最初の島「淤能碁呂島」が生まれた。
●二神は淤能碁呂島に降り立ち、天の御柱と八尋殿をを立てた。
伊邪那岐命は伊邪那美命に身体について問いかけると伊邪那美命は「足らない部分がある」と答えた。伊邪那岐命が「私の身体には余ったところがある」と、互いの足りない部分と余った部分をさし塞げて国土を生み出すことを提案した。
●天の御柱を伊邪那岐命は左回りに、伊邪那美命は右回りに廻り、出会ったときに伊邪那美神が話しかけ、伊邪那岐命がそれに答えたが、伊邪那岐命は「女が先に話しかけるのは良くない」といった。
この後、二神は交わって水蛭子という子を儲けたが、二神は水蛭子を葦船に乗せて流し去った。次に淡島が生まれたが、実態のない島だったので、この子も子供とは認めなかった。
●二神は、生んだ子が上手く育たないことを天津神に相談すると、天津神は太占で占い「女が先に話しかけたのが良くなかった。順序を変えなさい」と言われた。
●二神は再び地上に降りて、話しかける順序を逆にしてやり直し、十四の島々を生んだ。
これを国生みという。
大八島国
●次に大八島国(おおやしまぐに)=古い日本の国名 と総称される島々を生んだ。
・淡路島=淡道の穂の狭別島(あわじのほのさわけのしま)
・四国=伊予の二名島(いよのふたなのしま)。
四国は身体は一つだが、面が四つあり、面ごとに名前がある。
伊予国=愛比売(えひめ)
讃岐国=飯依比古(いいよりひこ)
阿波国=粟国=大宜都比売(おおげつひめ)
土佐国=建依別(たけよりわけ)
・隠岐島=三子島=天之忍許呂別(あめのおしころわけ)
・九州=筑紫島(つくしのしま)が生まれた。
九州も一つの体に四つの顔があり、それぞれに名前がある。
筑紫国=白日別(しらひわけ)
豊国=豊日別(とよひわけ)
熊曾国=建日別(たけひわけ)という。
・壱岐島=天比登都柱(あめのひとつばしら)
・対馬=天之狭手依比売(あめのさでよりひめ)
・佐渡島が生まれた
・本州=大倭豊秋津島(おおやまとあきづしま)=天御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきづねわけ)
小さな島々
●淤能碁呂島に還る時に、細かい島々を生んだ
・児島半島=吉備児島=建日方別(たけひかたわけ) ※古代は島だった。
・小豆島=大野手比売(おおのてひめ)
・周防大島=大島=大多麻流別(おおたまるわけ)
・姫島=女島=天一根(あめひとつね)
・五島列島=知訶島=天之忍男(あめのおしお)
・男女群島=両児島=天両屋(あめふたや)
【キーワード】
・天沼矛
・天の浮橋
・淤能碁呂(おのごろ)島
・修理固成
・太占
・国生み
・大八島国
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【登場する神様】
・伊邪那岐命
・伊邪那美命
・淤能碁呂島
・水蛭子
・淡島
・大八島国 (淡路島・四国・隠岐・九州・壱岐・対馬・佐渡・本州)
・小さな島々 (児島半島・小豆島・周防大島・姫島・五島列島・男女群島)