記紀神話

【ざっくり記紀神話】13.大国主神 -根の堅洲国訪問

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※あらすじは、『古事記』版を元としています。

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【あらすじ/要約】

須佐之男命の試練

須勢理毘売

●大穴牟遅神が根の国須佐之男命の家を訪問すると、須佐之男命の娘の須勢理毘売(すせりびめ)と出会い、二柱はたちまち一目惚れした。

蛇の部屋

●須勢理毘売命が「大変麗しい神が来られました」というので、須佐之男命は大穴牟遅神を呼び入れたが「これは葦原色許男神(あしはらしこおのかみ)という者だ」と言った。そして、御殿に呼び入れると蛇の室(むろや)に通した。

●そこで、須勢理毘売は「蛇の領巾(ひれ:害虫や毒蛇などを追い払う力を持つと信じられていた布)」を大穴牟遅神にさずけ「もし蛇が食いつこうとしたら、この領巾を三度振るって打ち払ってください」と伝えた。
 その通りにすると蛇は自然と鎮まり、無事に一夜を過ごし蛇の室を出ることができた。

ムカデと蜂の部屋

●次の日の夜、須佐之男命は大穴牟遅神をムカデと蜂がいる室に通した。またもや、須勢理毘売は「ムカデと蜂の領巾」をさずけて教えてくれたので、大穴牟遅神は無事にムカデと蜂の室を出られた。

火攻め

●次の日、須佐之男命は野原に射込んだ鏑矢を探してくるよう大穴牟遅神に命じた。大穴牟遅神が矢を探しに野原に入ると、須佐之男命は火を放ち野原を焼き囲んだ。

●大穴牟遅神が困っていると鼠が来て、「内はほらほら、外はすぶすぶ」(内にほら穴がある、外はすぼまっている)と言うので、場を踏んでみると穴に落ち、そこに隠れている間に、火をやり過ごせた。
 また、その鼠は鏑矢を咥えて持って来てくれた。矢の羽は鼠の子供にみんな食われてしまっていた。

●須勢理毘売は大穴牟遅神が死んだと思って泣きながら葬式の葬具を持って野原にやって来た。須佐之男命は大穴牟遅神は既に死んだと思い野原に来て立ち尽くしていたが、そこに鏑矢を持った葦原色許男神が帰って来た。

須佐之男命の頭のムカデを取る

●須佐之男命は大穴牟遅神また御殿に招き入れ、大広間に通し、頭の虱を取るように命じた。しかし、頭にいたのは無数のムカデであった。
●大穴牟遅神は,須勢理毘売からもらった椋(むく)の実と赤土を口に含んで吐き出していると、須佐之男命はムカデを噛み砕いているのだと思い、安心して眠り込んでしまった。

●大穴牟遅神はこの隙に逃げようと思い、須佐之男命の髪を御殿の垂木ごとに結びつけ、大きな石で部屋の入口を塞いだ。須佐之男命の生大刀と生弓矢、天の詔琴を持ち、須勢理毘売を背負って逃げ出そうとした時、天の詔琴が木に触れて鳴り響いてしまった。
●その音で須佐之男命は目を覚まして驚き、髪が結びつけられていた垂木を引き倒してしまった。
 須佐之男命が垂木から髪を解いている間に、大穴牟遅神たちは逃げることができた。

●須佐之男命は、葦原中津国(地上)との境の黄泉比良坂まで大穴牟遅神を追ったが、そこで立ち止まり、はるかに逃げる大穴牟遅神に「お前が持つ生大刀と生弓矢で兄神たちを坂の果て、河の瀬にを追い払え。そしてお前が大国主神となり、また宇都志国玉神(うつしくにたま)となって、我が娘 須勢理毘売命を正妻として迎え、立派な宮殿を建てそこで政治を執れ。この野郎め」といった。

大穴牟遅神から大国主神・宇都志国玉神へ

●大穴牟遅神は出雲国へ戻って大国主神となり須佐之男命から授かった太刀と弓矢を持って、八十神を坂の果てに追い伏せ、河の瀬に追い払い、須勢理毘売命を正妻にし宮殿を建て、国づくりを始めた。

●稲羽国の八上比売とも約束通りに結婚して連れてくるが、正妻の須勢理毘売命を恐れ、大穴牟遅神との間に生まれた子を木の俣に挟んで実家に帰ってしまった。
 その子を名付けて木俣神(きのまたのかみ)、または御井神(みいのかみ)という。

【キーワード】

・根の堅州国(根の国)
大穴牟遅神=葦原色許男神=大国主神=宇都志国玉神
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