記紀神話

【ざっくり記紀神話】10.須佐之男命 -八岐大蛇

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※あらすじは、『古事記』版を元としています。

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【あらすじ/要約】

櫛名田比売

●高天原を追放された須佐之男命は、出雲国の肥河の上流の鳥髪に降り立った。
●箸が流れてきた川を上ると、美しい娘を間に老夫婦が泣いていた。その夫婦は大山津見神(おおやまつみのかみ)の子の足名椎命と手名椎命であり、娘は櫛名田比売(くしなだひめ)といった。

八岐大蛇

●夫婦の娘は8人いたが、年に一度、高志から八岐大蛇(やまたのおろち)という巨大な怪物がやって来て娘を食べてしまう。今年も八岐大蛇の来る時期が近付いたため、最後に残った末娘の櫛名田比売も食べられてしまうと泣いていた。

●八岐大蛇の姿は、目は赤い酸漿(ほおずき)のようで、体は一つだが、八つの頭と八本の尾を持っており、身体の上には木が生い茂り、体長は八つの谷と八つの丘にわたり、その腹はいつも血で爛れているという。

●須佐之男命は、櫛名田比売との結婚を条件に八岐大蛇退治を請け負った。
●まず、須佐之男命は櫛名田比売を神聖な櫛の姿に変えて、自分の髪に挿すと、足名椎命と手名椎命に、強い酒(八塩折之酒)を作り、8つの門のある垣をめぐらせ、それぞれに台を作り、台ごとに酒を満たした酒船(酒を入れる大きな器)を置くように命じた。

草那芸の大刀=天叢雲剣

●準備をして待っていると、翁の言った通りに八岐大蛇がやって来た。
●八岐大蛇は、八つの頭をそれぞれの酒船に突っ込んで酒を飲み干しすと、八岐大蛇はそのまま酔って寝てしまった。

●須佐之男命は、すかさず十拳剣で八岐大蛇を切り刻むと、斐伊川が赤く染まって流れた。
●尾を切ると剣の刃が欠け、中から立派な大刀が出てきた。大刀を手に取ると不思議な力を感じた為、須佐之男命は天照御大神にこれを献上した。

●これが「草那芸の大刀(くさなぎのたち)」(=天叢雲剣)である。

須佐之男命の神詠 八雲立つ

●八岐大蛇を退治した須佐之男命は、櫛名田比売と暮らす結婚し、住む場所を求めて出雲の須賀の地へ行った。
そこで、「ここに来ると、とても清々しい気持ちになる」と言って宮殿を建てた。その為、この地を須賀という。

●また、須賀の宮を建てた際、この地から雲が立ちのぼったのをみて須佐之男命は次の歌と詠んだ。

夜久毛多都 伊豆毛夜幣賀岐 都麻碁微爾 夜幣賀岐都久流 曾能夜幣賀岐袁
(八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を)

●櫛名田比売の父 足名椎命は、須佐之男命から、稲田宮主須賀之八耳(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)という名を与えられ、須賀の宮の首として務める事になった。

大国主神

●須佐之男命は櫛名田比売との間に、八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)という子をもうけた。
●また、大山津見神の娘(神大市比売/かむおおいちひめ)を娶って生んだ子は大年神(おおとしのかみ)・宇迦之御魂(うかのみたまのかみ)という。

●八島士奴美神から五代を経て、大国主神(おおくにぬしのかみ)が生まれた。
 大国主神は又の名を、大穴牟遅神(おおなむじのかみ)・葦原色許男神(あしはらしこおのかみ)・八千矛神(やちほこのかみ)・宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)ともいい、五つの名がある。

【キーワード】

・櫛名田比売
・八岐大蛇=八俣遠呂智
・草那芸の大刀=草那藝之大刀=天叢雲剣  ※三種の神器
・須賀の宮
・八島士奴美神
・大年神
・宇迦之御魂
・大国主神=大穴牟遅神=葦原色許男神=八千矛神=宇都志国玉神

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